Re島ブログPICK UP

  • HOME
  • Re島めし 屋久島編 第4話(最終章レシピ編)

Re島めし 屋久島編 第4話(最終章レシピ編)

2017.07.04 (TUE) 屋久島 Re島めし

「Re島メシの、シメです。」

レミさん、今回で最後になっちゃいました。Re島のレシピ。

 

「最後はどこだっけ?あっ、屋久島か!家族みんなで行ってきたところね!私は置いてかれたけどね!あっはっは!」

・・・というわけで、最後も嫁姑なかよく頑張りたいと思います。

 

まずは、馬場水産の鯖節の話をシェア。「素材丸ごと、全部が何かになる」を、しみじみ感じることのできた“さば煎汁”(第1話参照)の説明には、つい熱がこもる。

「えっ、えっ、鯖の煮汁ってこと!?どれどれ。」

「あっ、すっごく魚だね。魚。すーっごく魚だ。でもなんにも臭くない!出汁をぎゅっとしてぎゅっとしてぎゅぎゅ〜〜〜っとした感じね。へえ、おもしろい。へええ。」

 

西部林道で元気に山を登って行く鹿の写真と、それから、解体される鹿の写真を見てもらった。それを眺める子どもたちの横顔も。

「みんな良い経験したねぇ・・・。で、鹿の肉も食べられたんでしょ?美味しく食べるところまでやってこれたら、平気よ。いつかわかる時が来たら、しっくりきてちゃんと感謝できるようになるね。」

問題は、その鹿の肉、レシピを考えるにあたって手に入れられなかったということ。ヤクニク屋でも伺った通り(第2話参照)、屋久島の鹿肉はわたしたちが簡単に入手できるほど流通していない。特別に手に入れさせてもらえたとしても、これを見てくれた方にとって再現可能なレシピにはならない。そんな簡単に「鹿肉300グラム」なんてレシピに書けない現状を聞いて来たんだもの、無理矢理やるわけにいかないんです。

「どうするどうする。どうすんのあーちゃん。」

手に入らないものは、あえて使わない。屋久島らしい食材は使わなくても、屋久島を表現する方法を考えたんです。それには、レミさんっぽさが必要不可欠でした。

「なによ。どうゆうこと。」

素材がダメなら、形で屋久島を表現するんです。これが屋久島の形。まず、マッシュポテトで島の土台を作って、真ん中にハンバーグを重ねて、山に見立てます。そして、野菜を森のように盛り付けていって、食べられる屋久島を作りたいんです。

いずれは、そのハンバーグが屋久島の鹿肉で作れるようになるぐらい、鹿肉が普及するといいなぁという、応援の気持ちや願いを込めて。今は普通の合挽き肉で代用、ということで。

「なるほどね、応援の気持ちを込めるのね!いいじゃん!最後なんだから、おもしろくしちゃおうよ!!」

レミさんも賛成してくれたところで、いざ料理開始。最初の下ごしらえは、ハサミで屋久島の地図を切る!(笑)

お皿に置いてみる。なんじゃこりゃ。

地図をラップでくるみ、その上にマッシュポテトを乗せて島の形を作る。ここが馬場水産のあった一湊だ・・・サンゴで遊んだ自然のプールはこの辺だったかな・・・西部林道のところは少し厚めに盛っておこうかな・・・なんて見てると、芋がただの芋に見えなくなってきたから不思議。わたしはいま、島を作っている!

真ん中にハンバーグをどーん。屋久島の森を支える土台に。

いよいよレミさんの出番。これを森にしてもらいます。

「今までジャングルみたいな料理いっぱい作ってきたけどさ、今回はしっかり森にしてあげたいね。だって、屋久島でしょう!?世界遺産だもんね!」

ハンバーグのまわりをブロッコリーの小房で埋めて、苔生す森を表現。ハンバーグに豆苗をぎっしりさして、豊かな木々に。

「これさ、下が青い皿だともっと良くないかな?島なんだから、海に浮いてるように見えたほうが良いよね?」

ちょうど良く青色の大きな平皿があった。このレシピを盛り付けるためにあったんじゃないかってぐらい、今まで出番のなかったお皿だった(笑)屋久島をそーっとすべらせて、海の上にお引越し。もはや神様の作業。

さあ、「食べる屋久島」の完成。

海の部分に、トビウオのお刺身を乗せられたらもっとよかったなぁ。でも、

「いやあ、良いのができたね!!!」

と、ふたりで大満足。

「食べる屋久島。」

もちろん、食べても美味しいですよ。

食べる屋久島のレシピ

<材料(2人分)>

合挽き肉(いつかは鹿肉で!)・・・300g
たまご・・・1個
玉ねぎ(すりおろす)・・・1/4個
パン粉・・・1/4カップ
ナツメグ・・・少々
塩こしょう・・・少々
じゃがいも・・・中3個(200〜250グラム)
バター・・・20グラム
ブロッコリー・・・約1/4株
豆苗・・・1/2〜1袋

たんかんドレッシング
たんかんの絞り汁・・・大さじ3
酢・・・大さじ1
醤油・・・小さじ1
塩・・・小さじ1
黒こしょう・・・少々
にんにく(すりおろす)・・・少々
オリーブオイル・・・1/4カップ

※時期が合わずたんかんが手に入らない場合は、屋久島産のたんかんジュースでも代用可ですが、必ず100%のものを使用してください

<つくりかた>

1. 屋久島の形に紙を切り、ラップをまいて皿に置く。

2. じゃがいもは洗って皮をむき、一口大に切る。鍋に入れ、かぶるぐらいの水と塩ひとつまみを加えて中火にかける。じゃがいもがやわらかくなったらマッシャーなどでつぶす。べちょべちょと水分が残っているようなら、木べらで混ぜながら引き続き火にかけて水分を飛ばす。火を止めてバターを加えてよく混ぜ、マッシュポテトの完成。

3. ボウルに卵をとき、たまねぎすりおろし、塩こしょう、ナツメグ、パン粉を加え、パン粉に水分を吸わせてふやかす。ひき肉を加えてよくこね、大きさ違いでふたつタネを丸める。両面しっかり焼き色がつくまで焼いたら、ハンバーグの完成。

4. ブロッコリーを塩茹でし、小房にわける。

5. 1の地図の上に2のマッシュポテトを乗せて屋久島の形に成形(成形後は地図を抜く)。3のハンバーグを重ねたら、4のブロッコリーや豆苗で森を作る。

6. たんかんドレッシングの材料をボウルで混ぜる(オリーブオイルは最後に混ぜること)。食べる屋久島を崩したら、ハンバーグと野菜にたんかんドレッシングをかけて召し上がれ。


 

最後は、島の食材を使って作ったというより、島の食材の未来を思って作ったレシピになったけど、とにもかくにも、この食べる屋久島をもってRe島めしプロジェクト完遂!

 

Re島めしプロジェクト、誰よりもわたしがオイシイ思いをさせてもらったんじゃないかと思う。本気でそう思う。Re島で見て、聞いて、食べてきたことは、毎日の食事、仕事のモチベーション、子どもたちとの接し方、わたしにまつわるすべてに良い影響とパワーをくれた。読んでくださった方に、それが少しでも分けられていたらいいなあ。いいところでした!美味しかったです!チャンチャン♪・・・では終わらない、数々の課題や人々の思いも知って、それはきっと、消化されずにわたしの腹の中でずっと引っかかり続けるんだと思う。たくさん与えてくれたRe島に、いつか何かの形で恩返しができるように、Re-thinkし続けていくことを誓います。

 

お付き合いいただき、どうもありがとうございました!

 

 

Re島めし とは。

島の食材に、いつもと違う視点をかけ算してみたら、何が生まれるだろう?
島の食材・食文化を再発見し、「こんなふうに食べてみたらどう!?」をつくるプロジェクト。それが「Re島めし」。
島を旅し、こんなのどう!?をつくってくれるのは、
料理界のにぎやかアイディア一家、平野レミさんと義娘の和田明日香さん。
島のユニークな食材に、人との出会いというスパイスをふんだんにふりかけて。
さあ、どんなあたらしい料理が生まれるのか。

五島列島から、対馬、そして壱岐へ。
同じ離島と言えど、風土や文化が違えば、こんなに食も変わるんだ!
それぞれの島の魅力に出会いつづけたRe島めしの旅は、
いよいよ最後の目的地、屋久島へ。

食育インストラクター。3児の母。各メディアでのレシピ紹介、企業へのレシピ提供など、料理家としての他、情報番組コメンテーター、コラム執筆など、多方面で活動中。著書に「嫁姑ごはん物語」「和田明日香のコストコごはん」など。
和田明日香オフィシャルブログ
公式インスタグラム @askawada
 
料理愛好家(もともとはシャンソン歌手)。“シェフ料理”ではなく“シュフ料理”をモットーに、 テレビ、雑誌で数々のアイデア料理を発信。人間ドックで「5年間来なくていいです」と言われた健康体を武器に、 講演会やエッセイを通じて、明るく元気なライフスタイルを提案。また、特産物を使った料理で全国の村おこしにも参加。 著書は30冊以上に及ぶ。
オフィシャルサイト REMY

ページトップヘ