あなごの水揚げ量日本一!有名ガイドにも掲載されるあなご専門店で対馬ヒノキの特注せいろでいただくせいろ蒸しはいかが?
福岡空港からわずか35分で渡島できる対馬は、知る人ぞ知る「穴子(あなご)」の島。日本一の水揚げ量を誇る対馬で味わうあなごの魅力を地元ライターが紹介します。
(取材・文 対馬ライター 佐々木達也)
対馬で味わいたい日本一のあなご
対馬で食べる海の幸で、外してほしくないのが「あなご」です。
あなごといえば江戸前や瀬戸内が有名ですが、実は対馬があなごの水揚げ量日本一なのです。
対馬の西沖、国境付近の水深200m付近で育つあなごは、脂が乗っていて大きく育ちます。
一般的に東京湾や瀬戸内海で獲れるあなごは、細くて短いものが美味しいと好まれ、大きなあなごはと骨が多く、あまり美味しくないといわれます。
対馬西沖では、冷たい海でイカやエビ、深海に住むイワシなどを食べて育つことから、大きく育ったあなごでも身が柔らかくジューシー。
そんな対馬のあなごは、全国各地に送られ、大都市の高級すし店などで食べることができますが、対馬でいただくならここ。島の中央部、浅茅湾に面した豊玉町にある、あなご料理の専門店です。
しかしお店に入ると、そこには天然木のテーブルが印象的なレストラン空間が。
それもそのはず、「あなご亭」は島内の漁師さんからあなごを仕入れて、市場などへ届ける水産会社で、水揚げされたあなごの選別や加工を行う工場に、レストランが併設しているのです。
いちおしは対馬産のヒノキで作られた特注のせいろで頂く「せいろ蒸し」。口に入れると、ふっくらした穴子が、口いっぱいに広がります。ごはんの上に敷き詰められた煮穴子は、店主が試行錯誤の上に独自に開発した自信作で、長崎県の推奨産品にも選ばれています。
「あなご亭」ではあなごの刺身も食べられます。白身ですが、しっかり脂も乗っています。
創業者の島居さんは元々、対馬の魚を東京や大阪の市場へ生きたまま届けていたそうです。その後、対馬ではあまり扱う人がいなかったあなごに注目し、都市圏での販売を始めます。
しかし、市場動向にあなごの価格は大きく変動し、漁師さんから仕入れた5分の1の価格で売れることも。
「対馬であなごの価値を高めて売らなければ」と感じた島居さんは、あなごの加工に乗り出し、煮穴子や刺身などを冷凍し売り始めました。
その努力が実り、現在は安定した価格であなごを流通させることができるようになり、あなごを獲る漁師さんたちにも好影響が生まれました。
このことが評価され、鳥居さんは2015年に天皇杯(水産部門)も受賞しました。
あなご亭は、そんな島居さんが「対馬で美味しいあなご料理を出して、対馬の人に知ってもらうこと。そして、あなごを食べる為に、対馬に足を運んでもらうこと」を目的にオープンしました。
オープンからまもなく5年。口コミで評判は広がり、対馬のあなごを食べるために世界各地からお客さんが集まるようになりました。中にはびっくりするような有名人も......。
刺身、白焼き、煮穴子、てんぷら…と、「あなご亭」でいただくあなご料理はどれも美味しいのですが、私があえておススメしたいのは、ズバリ「あなごフライ」です。
肉厚で柔らかなあなごを、フライでいただく。こんな贅沢はありません。
これまでのあなごの常識を覆す、異次元のあなご料理。もうウナギの代用品なんて言わせません。
あなご亭の場所や営業時間はこちらから(公式サイト)からご覧ください。
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