Re島ブログReto-Channel Blog

亜熱帯の島で雪景色?冬の屋久島だから楽しめるスノートレッキング&大自然に癒される絶景温泉3選

  • はてなブックマークに登録
  • Pocketに保存する
  • LINEに送る

人気都市・福岡を訪れる人も、福岡に暮らす人も意外と知らないのが「福岡市は離島も近い」こと。福岡を楽しむみなさんにお届けしたい、福岡市内から直行できる離島の魅力を、島に暮らす地元ライターが紹介します。

(取材・文 屋久島ライター 菊池淑廣)

冬季限定。屋久島の「知られざる絶景」とは

屋久島は、九州本土最南端・佐多岬の南約60キロの海上に浮かぶ亜熱帯の島。年間の平均気温は約20℃で、冬でもハイビスカスが花を咲かせています。

一方、屋久島のてっぺんは、標高1936メートルにおよぶ九州最高峰・宮之浦岳(みやのうらだけ)。山頂の年間平均気温は7℃台と一気に下がり、北海道の札幌と同じくらいの気候を呈します。

亜熱帯の島でありながら、冬期の山頂帯は、深い雪に覆われ、登山熟練者だけが踏み入ることのできる本格的な雪山登山の領域に変貌を遂げるのです。

白谷雲水峡でスノートレッキング!

しかしながら、山のエキスパートでなくても冬の屋久島トレッキングを満喫できるエリアもあります。

おすすめは「白谷雲水峡(しらたにうんすいきょう)」。苔むす緑一色の美しい森は、ガイドブックでもよく目にする屋久島の定番風景ですが、これからの季節は、冬限定の幻想的な風景が見られるんです。

そんな白谷雲水峡の入口付近の標高は、約600メートル。このあたりは、関東地方と同程度の気候のため、冬は雪が積もったり溶けたりの繰り返し。つまり、その時の天候次第で、積雪のないトレッキングが楽しめる日もあれば、南の島ながらスノートレッキングを楽しめる日もあるわけです。

屋久島の森は、冬も緑の葉をつける常緑樹がベースなので、年間を通して青々としていますが、12月も下旬になれば、白谷雲水峡あたりでも降雪が見られるようになります。

特に雪が降り積もったばかりの苔むす森の風景は格別。苔の緑と雪の白が共存する森の風景は、屋久島でも冬しか見られない「知られざる絶景」といえるでしょう。

ちなみに冬場でも天候条件によっては「縄文杉」登山ができる日もあります。

しかしながら、縄文杉のある標高約1300メートル付近は東北地方の気候と同レベル。白谷雲水峡よりもハードルが高くなり、雪山に対する心構えも、より一層必要になりますので、自信のない方は白谷雲水峡をお選びいただくのがベターです。

亜熱帯にありながら標高約600〜1300メートルの冬山が楽しめる冬の屋久島トレッキングを快適に楽しむには、しっかりした防寒対策が必要なのはもちろん、登山靴に装着する滑り止め(アイゼンやゴムスパイクなど)などの冬山装備は必携です。

ですが、雪山登山の経験がない人や心配な方は、ガイドツアーに参加するという選択肢もあります。積雪時は登山道を見失いやすいうえ、他の登山者も少なく、携帯電話もほとんどつながらないため、万が一トラブルがあっても助けてくれる人がいません。ガイドが一緒ならビギナーでも安心してスノートレッキングが楽しめます。

僕が運営する「屋久島メッセンジャー」でも冬期のトレッキングツアーを催行していますので、ご興味のある方はお気軽にお問い合わせください。

下山後は温泉でほっこり。おすすめの温泉3選!

さて、冬の屋久島で雪山を満喫したなら、あとは、やっぱり温泉が最高でしょう。

屋久島には西部を除く各地域に温泉が点在していますが、特に島の南部には小さな断層があり、温泉が集中しています。数ある屋久島の温泉のなかから、僕のおすすめを3つ紹介します。

一番のおすすめは、尾之間(おのあいだ)地区にある「尾之間温泉」。数百年前に狩猟者によって発見されたという温泉で、源泉かけ流しの熱めの湯が冷え切った身体を温めてくれます。木造りの湯小屋、硫黄のにおいがかすかに漂う浴場とも、素朴で落ち着いた佇まいです。

尾之間温泉
アクセス 尾之間温泉入口バス停より徒歩5分
営業時間 7:00~21:30(月曜のみ12:00~)
料金 大人200円、小学生100円

ワイルドさを求めるなら、平内(ひらうち)地区にある「平内海中温泉」。まさしく海の中の岩場から温泉が湧き出ているという珍しい温泉で、干潮の前後2時間しか入浴できないという希少性も魅力です(満潮時は海の中!)。

混浴の野天風呂なので、女性にとっては少し勇気が要りますが、夜なら暗闇ですし、晴れていれば満天の星の下で入浴できるのでおすすめです。なお、水着を着用しての入浴はNGですが、「入浴着」は着用OKです。

平内海中温泉
アクセス 海中温泉バス停より徒歩5分
営業時間 干潮の前後2時間
料金 200円(協力金として徴収)

3つ目は湯泊(ゆどまり)地区にある「湯泊温泉」。

こちらも、やはり海岸に面した野天風呂ですが、潮の干満に関係なく24時間入浴できます。湯船には一応、男湯と女湯の仕切りはあります。通路を突き当たりまで行ったところにも湯船があり、大海原との一体感を味わいたい人にはここがおすすめ。

ただし、湯泊温泉の源泉は37℃ほどとぬるめなので、冬場は湯冷めに注意しましょう。

湯泊温泉
アクセス 湯泊バス停より徒歩5分
営業時間 24時間入浴可
料金 100円(協力金として徴収)

屋久島には、ほかにも温泉が各地に点在していますので、のんびりまったり島を一周しながらの温泉めぐりもおすすめです(詳しくは屋久島観光協会まで)。

雪の降る南国・屋久島だからこそ見られる風景をきりっと堪能し、下山後に温泉でほっこりと癒される。この冬、そんなツウな旅に出かけてみませんか?